■エントリー~水面移動
他のグループのエキジットに気配りをしましょう。
受講生より先にエントリーしましょう。
エントリーポイントの水中に危険な場所や有害な生物がいないことを確認してから、受講生をエントリーさせましょう。
特定の受講生のエントリーを補助する場合でも、常に他の受講生に対する動静確認や必要な安全上の指示をしましょう。
受講生に浮力の確保やレギュレーターの使用をさせ、体力の消耗や心のストレスがないようにリラックスさせながら潜降ポイントまでの水面移動を行いましょう。
■潜行前の安全確認
潜降前に全員で浮力確保をして、体調や心理状態を確認しましょう。
水面移動で疲れたり、ストレスを感じているかもしれません。アイコンタクトや会話を交わし、息使いや疲労状態を確認しましょう。
潜降前には潜降方法・水中移動方法・浮上方法の確認をしましょう。
十分な休息をとった後に潜降を開始しましょう。
■海岸やスロープからの潜降方法
①体験ダイビング(背の立たない水域)の海洋での水中散歩や、②ツーリストダイバー講習(=オープンウォーターダイバー講習の参加条件となる海洋実技)は、水深が徐々に深くなるような波の影響の少ない海岸やスロープからのエントリーを行います。
腰の水深から潜降し、徐々に深度を増すような潜降方法を行いましょう。
耳の具合や心理状態など、受講生の異変に応じることができるように受講生とアイコンタクトをとりながら潜降します。
■水面フロートを使用した潜降方法
受講生がストレスなく潜降できていれば、①体験ダイビング(背の立たない水域)の海洋での水中散歩や、②オープンウォーターダイバー講習(=エントリーダイバー講習+ツーリストダイバー講習後の海洋実技)
に水面フロートと潜降ロープを使用することができます。
また、潜水技量のある受講生(例えば、アドバンスドオープンウォーターダイバーコースやスペシャリティダイバーコースの受講生)には、講習に水面フロートと潜降ロープを使用できます。
潜降ロープを使用すると受講生の動静が楽に確認できます。事前に海底での集合場所を受講生に伝え、水中で受講生がバラバラにならないようにしましょう。
潜降ロープを海底に固定しているシンカー(重り)の周りは、集合場所となります。
インストラクターが受講生のトラブルにすばやく対処できるように、水面フロートと潜降ロープは、実習前に潜降地点に設置されているものを使用します。エントリー後に水面フロートと潜降ロープを設置してはいけません。
インストラクターは先に潜降し集合場所に着いたら、海底の安全を確認しましょう。
水面のダイバーが手や足をばたつかせていたら、パニックの前兆かもしれません。 海底から、水面のダイバーを常に観察しましょう。
海底と水面ダイバーの安全を確認したら、水面にいるバディ1に潜降開始の合図をします。
体験ダイビング(背の立たない水域)の海洋での水中散歩の場合には、一度水面に浮上して、受講生と共に潜降開始します。
バディ1 → バディ2の順で潜降させましょう。
潜降中にアシストを必要とする可能性が高い受講生は、インストラクターのすぐ後ろのバディ1に置き、必要に応じてアイコンタクトをとりながら耳の具合や心理状態などを確認しましょう。
潜降ロープを中心とした狭い視界内で、潜降ロープに沿っているバディ1と水面フロート周りに待機するバディ2の動静確認します。
バディ1が到着したら、バディ1とアイコンタクトをとり異常や呼吸の乱れがないかを確認しましょう。
バディ1の安全を確認してから、水面のバディ2に潜降の合図をします。
潜降ロープを中心とした狭い視界内で、潜降ロープに沿って移動するバディ2と海底のバディ1の動静確認します。
アシスタントがいる場合には、バディ2のアシストは、水面のアシスタントが行います。
アシスタントがいない場合には、バディ2のアシストは行いません。
バディ2が潜降できない場合には、一度全員が浮上して、フォーメーション(バディ構成や潜降順序)を変更するか、腰の水深から潜降し徐々に深度を増すような潜降方法(1本目と2本目の海洋実技の潜降方法)に変更します。
最後にアシスタントが潜降します。
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